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学会発表:日本認知科学学会「空気は鑑賞の対象たりうるか ― 現代アート「空気採集」による見えないものを不可視のまま作品化する実践考察」

日本認知科学学会にて、夏川が制作した現代アート「空気採集」について学会発表を行いました。

「空気は鑑賞の対象たりうるか ― 現代アート「空気採集」による見えないものを不可視のまま作品化する実践考察」夏川真里奈(LIRIC Link/株式会社MIMIGURI)、西村歩(株式会社MIMIGURI)
「空気採集」では展示の参加者が「心が揺らいだ瞬間の空気」を小瓶に採集し、ラベルに採集日と概要を記した。並べられた31個の空気は鑑賞対象となり、不可視の現前を通して、主体と外界、空気と感情、鑑賞者同士の間に固有の間合いを生み出した。見えないものを見えないまま扱う本実践の意義を考察する。
学会発表 現代アート「空気採集」による見えないものを不可視のまま作品化する実践考察―空気は鑑賞の対象たりうるか― A Practice-Based Study of “Air Collection”: Presenting the Invisible as Invisible in Contemporary Art
夏川は、作品の制作や展示にとどまらず、その実践プロセスを自ら学術的に論化(リサーチ・ベースド・アート)する独自の手法を探究している。体験や対話といった一回性のプロセスを重視する作品が多いため、現場で起きた定性的な変化や知覚構造を論考として記録し、感性的な体験を客観的な知へと昇華させている。 『空気採集』では、まず先行研究として現代アートの文脈を整理し、デュシャンや小野洋子、ピエロ・マンゾーニらが試みた「不可視の共有」の系譜の中に自作を位置付けた。その上で、展示で集まった35個の「空気と感情」の記録から参加者の行動パターンを分析。さらに、「なぜこの作品を作るのか」「不可視なものを不可視なまま扱う効果とは何か」「作品を通じて参加者や作家自身にどのような変容が生まれたのか」といった本質的な問いに対し、一人称研究(自己の省察)として自らの内面的な変化を含めて論述を展開している。 作品を直感的な表現だけで終わらせるのではなく、言葉や命名による「空気の彩色」、人と不可視の対象との間に生じる「間合い」といった概念を言語化・理論化する。このように「実践」と「論考・研究」を往還しながら現象を深く掘り下げるプロセスの記録を重ねることで、作品に多角的な視点をもたらし、現代美術の文脈へ還元・接続していくことを試みている。
▼学会発表の様子/論文の提出と発表を行った
▼学会概要
 
 
 

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